スマートフォンの急速な普及に伴い、メールやLINEなどのソーシャルメディアを通じてメッセージのやり取りをすることが多くなりました。
訃報もこれらの方法で発信されることが多くなっています。今回は、メールやLINEで訃報に返信する際のマナーをお伝えします。
メールやLINEで訃報連絡の返信は失礼?
そもそも、メールやLINEで訃報連絡に対してに返信することは、問題ありません。
例えば、オフィスに電話をかけるのは難しいですし、特に夜間にスマートフォンを使う人は、その時間帯に着信できないような設定にしている場合もあります。
そこで発信者側としても、メールやLINEを利用して迅速に訃報を伝えることができます。
また受け取った側もご自身のタイミングで確認、返信ができるので今の時代に合っている手法といえます。
LINEでの返信時に注意しておきたいマナー
LINEやメールで訃報の通知を受けたら、素早く返信しましょう。
訃報は緊急を要するものなので、確認したことを迅速に送信者に知らせることが重要です。
その際いくつか常識、マナーがあるので気をつけましょう。
句読点は不要
どの連絡手段であっても、訃報連絡については句読点はつけません。つい癖で句読点をつけてしまうことがあるかも知れませんので注意しましょう。
挨拶は入れない
お悔やみの言葉を返信する場合は、「最近暑いですね」などの時候(じこう)の挨拶は不要です。
敬称にも注意
故人を敬うために、人間関係によって様々な呼び方が存在すします。
例えば、亡くなった父親は「ご尊父様」、亡くなった母親は「ご母堂様」、夫は「ご主君様」、妻は「ご令室様」、祖父は「ご祖父様」、祖母は「ご祖母様」と敬称をつけます。
喪主のお子様が亡くなった場合は、息子の場合は 「ご令息様」、娘の場合は 「ご令嬢様」と呼び方が変わりますので覚えておきましょう。
避けた方が良い数字
4は死、6は無、9は苦、19は重苦という連想に繋がります。
またキリスト教の場合は13を避けるようにしてください。
死因を聞いてはいけない
ご遺族からの死因について話がある以外は、第三者から死因を聞くのはマナー違反になります。
生前の関係性もあるかと思いますが、かなりデリケートな部分になりますので、必要以上に詮索するのは控えましょう。
絵文字、スタンプは使わない
訃報の連絡については、句読点は使わないと説明しましたが、もちろん絵文字、スタンプも利用してはいけません。あくまでも訃報の連絡については通常の連絡とは別物であると認識しておきましょう。
LINEで訃報連絡を返信する場合の例文
「この度は〇〇様(故人の敬称)のご逝去を知り 心よりお悔やみ申し上げます
お力落としの事と思いますが どうかご自愛ください
略儀ながらメールにて失礼いたします
〇〇様のご冥福を心よりお祈りいたします
※なお返信は不要です」
【関係性別】メールやLINEで届いた訃報連絡の返信方法
文章は故人へのお悔やみ、ご遺族や送信者の心身を考慮し簡潔に短文で済ませるようにしましょう。
また、送信者は多くの方に連絡をされていると思いますので、「返信不要」は入れておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回はLINEやメールで訃報の連絡があった場合の返信方法についてご紹介させていただきました。
訃報の連絡は急にくるため、何気なく返信をしてしまうと失礼に当たる場合もあります。特に会社関係などの場合は気をつけましょう。